【side憐夜】




「久しぶり、この感じ〜」



僕、つーちゃん、士綺クン、涼クン、玲音クンで久しぶりに倉庫に来た。

高校を卒業して、一年半が経った。

久しぶりに行こうと話し、つーちゃんと来る予定が嫉妬の塊男こと士綺クンまでついてきた。

ついでに涼クンと玲音クンも。



「懐かしい……」



つーちゃんは前のことを思い出してか、目に涙を浮かべていた。



「つーちゃん泣きそ〜。ほら王子様、慰めてあげなきゃ」

「うるせえ。椿月、大丈夫か? まだ一年半しか経ってないぞ」



士綺クンの過保護っぷりは最近ますます上がってきていて、吐き気がする。

ほんと、僕と涼クン、玲音クンは砂糖やらなんやら吐きたい気分だよ。



「大丈夫だよ。そうだよね……もう、終わったことだもんね……」

「何言ってんのつーちゃん! 鬼龍はまだ健在! 後輩たちも最近頑張ってるらしいし」

「そっか。結翔くん頑張ってるもんね! 今度差し入れ持って行ってあげなきゃ」



そう言った瞬間、士綺クンの表情が変わった。