「け、蹴られるのが三日……? ぼ、僕死んじゃう……」



相当効いたのか、憐夜くん身震いしていた。

涼くんなんか、ポカンとしていた。



「なんか俺らに飛び火してるんですが……。憐夜さん謝ったほうがいいんじゃないですか」

「ご、ごめんなさぁいぃぃ!」

「わかればええねん」



結蘭ちゃんは買ったと言わんばかりの満面の笑みを見せた。

な、なんだか涼くんと玲音くんが可哀想……。



「ほら、早く入れ」

「う、うん」



士綺くんに促されて、お湯に浸かった。



「ふぃ〜……身体に染み渡る〜」

「つーちゃんたら、お年寄りみたいなこと言って」

「だって温泉なんて初めてだもん! 私、人生で一番楽しいっ」

「ほんとー!? やったね士綺クン、僕一番認定されちゃった」

「あ? 椿月、この程度いくらでも連れて行ってやる」

「そこで張り合わなくていいよ……」