「憐夜、変なこと言ったか?」

「うーん、デリカシー無さすぎってことでしょ。女子に生理ってそんなに辛いもんなの? って言ってるようなもん」

「「……」」



憐夜くんの例え話に、私と結蘭ちゃんは目を見合せた。

その瞬間、結蘭ちゃんの表情が変わった。



「天王寺わかっとんのか!? 確かにそれは言ったら全世界の女敵に回すようなもん! やけど女子がいるこの場で言うのもデリカシー無いわ!」

「えっ」

「あのなあ、知ったかぶりする男ってモテへんで? 痛み知っとるか? あんたら男が股間蹴られるのが最低でも三日は続くんやで? 本当にわかってんのか?」



その言葉を聞いた瞬間、士綺くん以外の三人が顔を青くさせた。

士綺くんでさえも、眉をピクリと動かせた。

その例えは一番の脅しだもんね……。

私たちは逆に男の人たちのその痛みは味わえないけど、一ヶ月に一度は味わう痛みあるもんね。