結蘭ちゃんは実際にお兄さんも弟さんもいると聞いているから、嘘ではなさそう。



「でも玲音、今の発言は……」



完全にアウト……。

でも玲音くんは何もわかっていない様子。

玲音くんってやっぱりクールそうに見えて天然だ……。



「椿月、お前だって俺の裸は見慣れ───」

「バカァァァ!!!」



士綺くんもとんでもないことを言ってきて、私は慌てて口を塞いだ。

結蘭ちゃんは言い方があれだけど……でも私のは意味が直喩すぎる!!



「へぇ〜」

「ふーん〜」



案の定、憐夜くんと結蘭ちゃんにニヤニヤとした表情を向けられた。



「し、士綺くん! 勘違いするような発言しないでよ! バカ!!」

「事実だろ」

「周りの空気読めっ! バカ!!」



私はそう言い、お風呂に浸かった。

ああもう、とんでもないこと言って……!