私たちはお互いに説得し合い、誰もいない大浴場に入った。



「露天風呂はあっちだね。先に頭とか洗っちゃう? それとも……」

「うーん……」

「へっ、なに!?」



突然ジロリと私の体を舐め回すように見てきた結蘭ちゃん。

え、な、なに……?

そう思った瞬間、結蘭ちゃんは落ち込んだ様子になった。



「負けたわ〜。椿月って案外デカいんやなー。まあプールのときからわかってたんやけど」

「え!? どこ見てるの結蘭ちゃん!」



憐夜くんも変態発言するし、信頼できるの涼くんと玲音くらいだ!



「どーやったらこんなデカい実りできん? 食うてるものなんや〜!」

「何も特別なもの食べてないよ! それより早く洗って露天風呂行こ! きっとすごい良い眺めだよ!」

「これが女に生まれた宿命やな……」

「ほら早く!」



私は恥ずかしさを隠すように、洗い場のイスに座った。