「え、えぇぇえぇ!?」



私と結蘭ちゃんは今、驚いて腰を抜かしそうだった。

だって、お風呂に着いて服を脱いで入ろうとしたら……貼り紙が貼ってあった。



「こ、こ……」



「「混浴ぅぅ!?」」



貼り紙には、露天風呂が混浴になっていると書いてあった。

嘘でしょ、なんで!?

憐夜くんから何も聞いてな、い……。

そう思ったとき、思い出した。


『お風呂とか絶対すごいよね……! 露天風呂とかあるの?』

『うん、あるよ〜! 露天風呂はこ───』


あ、あの『こ』って、『混浴』って言いたかったの!?



「あ、でもこの水着みたいなのあんで!」

「あ、ほんとだ!」



貼り紙の下のカゴには、湯浴み着があった。

これ着るのかな? でも恥ずかしい……。



「そもそも、獅子堂たちがいるかなんてわからんやん! 獅子堂は興味無さそうやし、相手も湯浴み着あるやろーから!」

「そ、そうだよね! 士綺くんは絶対入んないし、いたとしても着てるしね!」