私たちはロビーで受付をし、部屋に移った。
「ひ、広い……!!」
目の前に広がる部屋は、想像の100倍広かった。
普通の一軒家以上の広さに、私と結蘭ちゃんは口を開けて驚愕した。
「え、え!? ここってスイートルームじゃないの!?」
「そだよ〜。偶然空きがあってね〜。で、あと部屋が二つあるよ〜」
「あ、あと二つ!?」
嘘でしょ、こんないいところ二つも……!
ん? でも十分ここで6人泊まれると思うけど……。
「ベッド各部屋に二つしかないから〜。二人ずつ分かれてもらうよ〜」
「え? なら私と結蘭ちゃん、女子組で分かれるよ?」
意味深な言い方をする憐夜くんにそう告げたとき、後ろから士綺くんに抱きつかれた。
「椿月は俺と同じ部屋」
「え!? 私はいいけど、結蘭ちゃんが……」