「う、嘘やろ……」

「嘘でしょ……」



遊び疲れて憐夜くんに案内されるままついて来たら、なんと高級ホテルの目の前に着いた。



「れ、憐夜くん、ここなわけないよね? だってここ、一人宿泊するだけでウン百万するっていう……」

「え? ここに泊まるよ?」

「えええぇえ!?」



嘘でしょ!? ここってこの前テレビで観てたやつ……!

セレブ芸能人が高級ホテルの格付けランキングで一位を取ってたホテル……!?

行ってみたい……とは思ってたけど、いざ泊まるとなると気が引ける。



「憐夜くん、ここってセレブとかが泊まるホテルだよね!? 私たちみたいなのが泊まっていい場所じゃ……」

「えー? だってここ、僕の叔父さんがオーナーだしー。金額も友達価格でナシー!」

「な、な、ナシ!?」



憐夜くんの軽いノリに、私は驚きを隠せなかった。