「え、なになに、何言ったの〜!? そろそろ結婚しよーって!? いいねいいねー! 式場はどこにする!?」

「れ、憐夜くんのバカ!」

「え、なんで僕がバカなの〜!?」



私は士綺くんから離れて、また結蘭ちゃんに抱きついた。



「なんや今日の椿月は甘えんぼやな〜! 獅子堂無理やりしたら嫌われてまうで〜? せっかく夜は温泉やろ。喧嘩せんといてよ」

「そーそ! 今日はみんなでお泊まり〜」



実は今日、結蘭ちゃんたちの言う通り、ホテルに泊まることになっている。

ホテル選びは憐夜くんに頼んだけど、とんでもないホテルにしてきそう……。



「じゃ、早くあっち行こー!」

「わっ、ちょっと待ってよ憐夜く〜ん!」



手を引っ張られながら、憐夜くんについて行った。

ついでに、警備員さんに男の人たちを引き渡した。