「……椿月」

「なに?」

「……諸々当たってる」

「へっ? ……変態!!」



私は意味に気づき、沈黙を破った。

士綺くんから離れて結蘭ちゃんに抱きついた。



「獅子堂セクハラや〜! きゃー」

「結蘭棒読みや」

「つーちゃんダメだよー。男に無防備な姿晒したらすぐに食べられちゃうよ? ……こんな感じに」

「っ〜……!」



憐夜くんが私に近づいてきて、頬にキスを落とした。



「れ、れ憐夜くん!?」

「もー、わかった? 男には無防備な姿見せないこと! じゃないとどこぞの変態狼に───ギャッ!」



憐夜くんは恐ろしい顔をなさった士綺くんに思い切り蹴飛ばされた。