二人は元気に返事をし、的を外して去って行った。

はあ、さて、どうするか……。

顔もびしょ濡れだし、誤魔化すために一回プール入ろう。



「よいしょっと」



人が多めのプールに入って少し落ち着いた。

結蘭ちゃん、下で待つって言ってたけど、どこ行ったんだろう?

やっぱりウォータースライダー終わってから探すべきだった。



「あ、さっきの姉ちゃんじゃん!」

「へ?」



気づいたら、誰かの腕が肩に乗っていた。

そこには、さっきの男の人二人がいた。



「え、あ……どうも……」

「えなに、さっきより弱気じゃーん。なに、フラれでもした? 俺らが話聞こーか?」

「結構です。離してください」

「冷たいねー、姉ちゃん」

「離してっ!」



肩に手をかけられ、つい体が動いてしまった。

手を振り払い、そのまま首辺りに手が直撃してしまった。

その瞬間、男の人の雰囲気が変わった。