〇夏奈の自宅、部屋



圭人と別れ、自宅まで帰ってくる夏奈。



夏奈「ハァ〜・・・」



ベットにダイブして、ため息をつく夏奈。



夏奈「((月島くんがけーくんだったなんて・・・!!ちょっと考えればすぐにわかったはずなのになんで気付かなかったの!?私のバカ!!))」



クッションに顔を埋めながら考え事をする夏奈。



夏奈「・・・けーくんの事は・・・初恋だったけど・・・好きだったけどぉ〜!!((月島くんだとは思わなかった〜!!))」



クッションに顔を埋めながらジタバタと手足を動かす夏奈。



夏奈「・・・・・・月島くんは、私のこと、好き・・・なんだよね・・・告白されたし・・・。可愛いって、何回も言われてるし・・・あの、けーくんが・・・」



ジタバタするのをやめて、クッションから顔を上げて起き上がりながら呟く。



その時、今日のお出かけの時に見せた圭人の愛おしそうに自分のことを見つめていた視線を思い出す。



夏奈「っ・・・!?うわぁ〜・・・!!!」



クッションを抱きしめて恥ずかしがる夏奈。



夏奈「((・・・こんなの、好きになるなって方が無理じゃんか・・・))」



恋心を自覚した夏奈。



夏奈「((告白の返事・・・した方がいいよね・・・だけど改めて言うの恥ずかしい〜・・・!))」



そんな時、スマホに通知が入る。



夏奈「?LINE・・・?」



スマホを確認すると、お出かけ中にLINE交換をした圭人からLINEが来ていた。



“今日はありがとうございました。楽しかったです”と表示されていた。



夏奈「((月島くん・・・えっと、こちらこそ・・・))」



返信を打とうとしたら、再び通知が来る。



“僕がけーくんだって気付いて貰えて良かったです。これで遠慮なくこれからもアタックし続けますからね”と表示される。



それに対し、“こちらこそありがとう。お手柔らかにお願いします”と返信を返す夏奈。



返信を返してすぐ、通知が来る。



夏奈「っ・・・!?」



その通知を見た途端、顔を真っ赤にさせてしゃがみこむ。



夏奈「だからっ・・・それはずるいって・・・!」



スマホに表示されている文字は“先輩、好きです、おやすみなさい”の文字。



夏奈「・・・なんて返信返そう・・・」