いぶかしげにわたしとジョージを交互に見るセイジ。
感情がこれでもかと揺れ動いている時に、思いもよらない最悪の事態が重なり、うまく口がまわらないほどわたしはパニックをしてしまった。

「ああ、あの、セイジ、しょ......紹介するわ。休暇をとっていたジョ……ジョージよ。同じチ、チームよ。ジョージ、ケイトも……一緒よね?」
「ああ。明日から二人で出社する。今日は荷物を置きに……」

二人で、というその言葉に動転し、わたしは反射的にセイジの腕にすがるように寄り添った。
もたれかかるようにぴったりと寄り添った。

「そ、そう、おめでとう。こちらは、あな……あなた方の不在中に日本から赴任してきたセイジ・マミヤ。もう強力なうちのチームの戦力よ」