「これの、せい? なんで俺に確かめもせず」
「だわよね。何度も何度も確かめろって忠告したわ。でも、カレンは聞きゃしなかった」
「もう、その子とはなんでもないんだよ」
俺はため息をついてジェシーから渡された注文書、指輪の注文書を見つめた。
「もう?」
「いや、全くつきあったことさえない子。日本にいた頃の、俺の完全な片思いの相手」
「カレン、その子からセイジのところにエアメールが来てるのも見てるんだよ」
そうだったのか。
ただの近況報告なのにな。
「話せば長いんだ」
「話してよ」
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