「セイジは、関係ない、わ」


無音声で、抑えて言っているつもりのジェシーの言葉は、まるっきりモトムラに聞こえていたらしい。


「安心してくれていいよ。わたしだってもう少しは長生きしたい。君をどうこうしようという気持ちはもうないよ」


「信用、していいんでしょうか?」


「もちろんだよ。君に不当に手出ししたら、あの男が地球の裏側まで追いかけてきて、今度こそ息の根を止められそうだよ。あの時の、殺気立った目は実際すごかった」