次の日、わたしはどうしても会社に行くことができなかった。


パパのこと。


セイジの、こ、と……。


頭の中が混沌としていて、考えようにもなにがなんだか、どうなっているのやら、まるで理解ができない。

どうすればいいのかまるでかわからない。


社に欠勤の連絡を入れてから、病院だから携帯の電源を切っていた。




幸運なことに最初に使った抗生剤がパパの肺炎の菌に瞬く間に効いてくれて、欠勤二日目には平熱にまで戻った。


会社に、行かなければ。

今、わたしがするべきことはお金を家族のもとにきちんと持って来ること。



わたしは昨日、救急隊員から後日届くと思われるだいたいの請求金額を聞いて卒倒しそうになった。


$1000前後もかかるらしいのだ。


住宅ローン。

パパの治療費。