救急隊員の言ったとおりパパはレントゲンの結果、肺炎だということがわかった。


また脳の血管が詰まっているのではなくて、本当によかった。


だけど肺炎だって決して楽観はできない。


きちんと体質と症状に合う抗生剤がみつからなければ、最悪、命を落とすことだってあるのだ。


「パパ……」


パパの手をわたしとリラとママは交互に握った。


だいすきな、わたしの生涯を通しての味方。


今は、唯一の、戦友。


ただただ涙が静かに頬を伝う。