俺はカレンに巻きつけていた腕をしぶしぶ解いた。
家族のことを持ち出されると、引き下がるより他にない。
キッチンから出て、てきぱきと帰り支度を始めるカレンに、言いようのない不安を感じる。
今帰しちゃ、ダメなんじゃないのか。
ここに囲ってでもつなぎとめておきたいような、強い衝動にかられる。
どうしてこんなにも不安なんだろう。
カレンは、はっきりと俺を好きだと言ったし、この二日間の言動にだってそれは充分に表れている。
俺の過去が、俺を不安にさせるのか。
カレン、君は俺から離れていかないよな。
身支度の整ったカレンは、俺とこの休日を過ごすために買ったラフな服や寝間着用のTシャツや短パンを、ペーパーバッグに詰め込む。
「それはここに置いとけよ」
家族のことを持ち出されると、引き下がるより他にない。
キッチンから出て、てきぱきと帰り支度を始めるカレンに、言いようのない不安を感じる。
今帰しちゃ、ダメなんじゃないのか。
ここに囲ってでもつなぎとめておきたいような、強い衝動にかられる。
どうしてこんなにも不安なんだろう。
カレンは、はっきりと俺を好きだと言ったし、この二日間の言動にだってそれは充分に表れている。
俺の過去が、俺を不安にさせるのか。
カレン、君は俺から離れていかないよな。
身支度の整ったカレンは、俺とこの休日を過ごすために買ったラフな服や寝間着用のTシャツや短パンを、ペーパーバッグに詰め込む。
「それはここに置いとけよ」