◇
ベッドの上で俺のTシャツを着て、枕にうつぶせで両腕を乗せているカレンは、ベッドに座っている俺を興味深そうに眺めている。
俺が煙草を吸っている姿が珍しいのかもしれない。
「煙草、オフィスでも外でも吸わないのに」
「ニューヨークだからね。日本にいる頃より格段に量が減ったよ」
そこでカレンは手を伸ばし、ベッドサイドのテーブルに置いてある英語の文庫を取り上げ、題名を読み上げた。
「The Shawshank Redempton Stephenking」
「そう。日本語訳だと『ショーシャンクの空に』」
「スティーブンキングが好き?」
「全部じゃないけど好きだよ。原書で読むのはこういうエンタメ系の話じゃないと、英語の壁を乗り越えてまで先が読みたいって思わないだろ? 俺、読むのはそんなにすらすらじゃないんだ」
ベッドの上で俺のTシャツを着て、枕にうつぶせで両腕を乗せているカレンは、ベッドに座っている俺を興味深そうに眺めている。
俺が煙草を吸っている姿が珍しいのかもしれない。
「煙草、オフィスでも外でも吸わないのに」
「ニューヨークだからね。日本にいる頃より格段に量が減ったよ」
そこでカレンは手を伸ばし、ベッドサイドのテーブルに置いてある英語の文庫を取り上げ、題名を読み上げた。
「The Shawshank Redempton Stephenking」
「そう。日本語訳だと『ショーシャンクの空に』」
「スティーブンキングが好き?」
「全部じゃないけど好きだよ。原書で読むのはこういうエンタメ系の話じゃないと、英語の壁を乗り越えてまで先が読みたいって思わないだろ? 俺、読むのはそんなにすらすらじゃないんだ」