「アメリカって言えば何をしてもいいと思ってる?」


「さすがにこれから部屋ですることをここではできないよ」


カレンが照れたように笑う。


「それ、決定事項?」


「当たり前だろ?」


こんなに狂おしく君を求める気持ちを、それ以外の方法でどうやって収束しろというんだよ。


二人でアパートに帰り、郵便ポストを確認する。


広告ばかりだな、とごそっと取った紙束から赤と青の縞の封筒の手紙が滑り降りる。


「セイジ落ちたわ」


カレンがそれを拾ってくれる。










日本からのエアメールだった。