「よく考えて? $10000000の契約よ? それを上層部を通さずに単独でうちのチームが取れるのよ? チームはすぐ編成変えされると思うけど、それでも個々の功績としてこれは残るわ」


「$10000000……」
「そうよ。次の編成ではあなたは間違いなく昇進してチーム長にはなれるわ」
「それは……だけどカレン」

「大丈夫よ。こんなことくらいで傷つくようなやわな神経してないの、あなただって知ってるでしょ?」
「…………」
「戻りなさいよジョージ。$10000000の契約がパーになるわ」

「いや……。それは。やっぱりいけないよ。そんなこと君にはさせられない」