ただ、気がついたら家のベッドでわんわんと子供のように泣きじゃくっていた。
正直、もう自分が誰に対して何を思っているのか、どういう感情なのかなんてわからなかった。
無差別的な言葉の暴力で、すでに壊れかけていたわたしの心は信じていたはずの友達からの言葉がトドメになって、完全に壊れてしまったのだ。
そして、心がぐちゃぐちゃになって泣き疲れて眠ってしまっていたわたしを起こしに来たお母さんに「ごめん」と謝ろうとした時に違和感に気がついた。
いくら声を出そうとしても音にならなかったのだ。
『紗那?どうしたの?』
なんで、なんで。
なんで声が出ないの?
『っ、』