“勝手なこと言ってごめんね。もう言わないから安心して”

 そう紙飛行機でメッセージを飛ばしてから3日が経った。


 未だに返事は来ていない。

 どうしたんだろう。
 やっぱり会いたいなんて言ったから嫌になったのかな。


 いや、でもわたしの知っている想くんはそんな人じゃない。

 もしかしたら部活が忙しいのかもしれないし。


 なんて、わたしはとにかくそう自分に言い聞かせる日々を送っていた。


 ―――コンコンコンッ。


 病室の扉をノックする音が聞こえてきて、そちらに視線を向けた。


 誰だろう。

 茉凛はいつもノックなんてしないし、小嶋さんかな?