茜色だった空がいつの間にか深い青に変わり、世界に夜を連れてくる。 想くんも、空が好きって言ってたからもしかしたらわたしと同じ空を見ているかもしれない。 それだけで十分。 欲張らないでこのままの距離でも十分楽しい。 ちゃんと、想くんに謝ろう。 わたしはそう決めて、赤くなった頬の熱が引くまでしばらく風に当たってから病室へと戻った。