【いや、まだ何も言ってないのに男の子って決めつけるから。でもまあ男の子なんだけどね】


「ほら!やっぱり男の子じゃん!え!どこで知り合ったの!?相手はいくつ!?どんな人なの!?」



 茉凛が興味津々と言った表情で目を輝かせながらわたしの手を握る。


 すごい質問攻めだ……!

 えっと、一個一個答えていったほうがいいのかな!?


 頭をフル回転させながらわたしはスマホのメモへとポチポチ打ち込んでいく。



【病院でたまたま知り合って、同い年でその子の家族がこの病院で入院してるんだって。

色々あってまだ会ったことないんだけどすごく優しくてその人のおかげでちょっとずつ前を向けてる気がするんだ】