しくしく、と静かに泣いている茉凛をそっと引き離して目を合わせた。
大きな目を真っ赤にさせてわたしなんかのために泣いてくれている親友。
【ありがとう、茉凛。わたしは茉凛がいてくれるだけで楽しくてそんな楽しい時間をわたしなんかの暗い話で潰したくなかったんだ】
わたしは茉凛に対して正直な気持ちをメモに打ち込んで彼女に見せた。
あの時のわたしは確かに壊れかけていたけれど、茉凛がいつも嬉しそうにわたしと一緒にいてくれたからあの時間は当時のわたしの中で唯一楽しい時間だったんだよ。
だからこそ、その唯一の楽しい時間をわたしの暗い話で奪われるのに抵抗があったんだ。
今までずっと言えなかった。