入院生活が始まって半月が経ったある日。
「紗那ー!久しぶり!」
わたしの病室の扉が一人の女の子の手によって豪快に開かれた。
ニコニコと嬉しそうに口角を上げながらスキップで病室に入ってくる彼女は親友の茉凛。
そんな茉凛に向かってわたしは久しぶりの意味も込めて、笑いながら手を振った。
茉凛はずっと面会したがっていたけれど、部活が忙しいみたいでなかなか時間が作れなかったらしい。
ただ、入院してからもずっとこまめに連絡はくれていた。
わたしのトークアプリには彼女の名前と両親しかいない。
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