まさか、そんなふうに言ってもらえるなんて思ってもなかった。


 わたしはただみんなにとって疎ましい存在なんだって思っていたから。


 わたしに寄り添ってくれる人なんていないと思い込んでいた。


 わたしは想くんを頼ってもいいのかな……?


 普段なら絶対に怪しいと思って無視するはずなのに想くんと話していると自分の気持ちを素直に言えるから不思議だ。


 顔も知らないけれど、想くんがくれる言葉には心を和らげてくれるような温かみがあるのだ。


 想くんがわたしに飽きるまで。

 それまでの間だけ、こうして紙飛行機で話したい。


 そう思いながらわたしは紙飛行機をそっと胸元まで持ってきて目を閉じた。