誰にも邪魔されることのない二人だけの特別な時間をわたしたちが心を込めて作った千羽鶴がそっと見守ってくれていた。
それがわたしが想くんと過ごした最後の時間だった。
次の日朝方、想くんはまるでわたしが声を出せるようになるのを待っていてくれていたかのように息を引き取った。
苦しみなんて1つもないようなとても穏やかな表情で彼は空になるために旅立ったそうだ。
想くんがくれたものはわたしの中で生き続ける。
決して消えないから。
だから、君が大好きな空から見守っていてね。
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