いずれこうなることは覚悟していたはずなのに実際に目の当たりにすると結構キツい。
少し前まではあんなに元気そうにしていたのに。
でも、きっと本人が一番つらいはず。
だから、わたしが悲しい顔をしていちゃダメなんだ。
【見れるに決まってるよ!わたしが一羽一羽願いを込めて折ってるんだから!ていうか、今日中には完成させる!】
わたしは想くんに得意げに笑ってみせた。
想くんはとても折り紙を折れる状態じゃないからここ1週間ほどはわたしが一人でせっせと折っている。
どうか、どうか想くんが1日でも長く生きられることを願って。
わたしにできることなんてそれくらいしかない。