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【あと数十羽でわたしたちの千羽鶴が完成するね】



 わたしの退院を1週間後に控えたある日。

 その日もわたしは想くんの病室で鶴を折っていた。



「完成、したの……見れるかなぁ」



 掠れた声でそう呟いた想くんの状態はかなり悪かった。


 1週間でこんなにも人は弱ってしまうのかというほど、病気の進行が早く、今はほとんどの時間を寝たきりで過ごし、天井と見つめ合っていることが多い。


 会話をするのも辛そうで、あんまり前ほど話せなくなってしまった。