わたしは想くんに感謝してもしきれないくらいにお世話になってる。
一生かけても返せないくらいの恩を君からもらったよ。
【ありがとう、想くん。想くんがくれた言葉は全部わたしの宝物だよ】
「お礼を言うのは俺の方だよ。
紗那ちゃんがいたから俺は生きてこれた。
どうにかしてこの子を笑顔にしたい。
生きたいって思わせたいって。
それが死んでいくしかない俺が唯一できることだって勝手に思ってたからさ。
紗那ちゃん、本当にありがとう」
折り始めたばかりの折り紙にぽたり、と雫が落っこちた。
もう、我慢できなかった。
想くんはわたしを泣かせる天才なのかもしれない。