本当にわたしとのやり取りが想くんの生きる希望になっていたの?


 そんなの、わたしのほうが生きる希望だった。
 わたしの壊れた心をそっと優しく包み込んでくれたのは想くんだ。



【わたしにとっても想くんは生きる希望でした。言葉を信じられなくなったわたしにくれた彼の言葉はいつも優しくて温かくて……】



 どうして彼があそこまでわたしにしてくれたのかはわからない。


 でも、わたしは彼の言葉に救われた。言葉だけじゃない。

 風上くんとして過ごした時間にも救われた。


 わたしだったらきっと自分が病気になって苦しい思いをしているのに”消えたい”なんて書いている紙飛行機はくしゃくしゃにして捨ててしまう。