「想は今……話すことはできるけど、自力で立ち上がることはおろか長時間起き上がっているのが難しい状態です。それでも頑なに外に出ようとする想に僕が理由を聞いたんです。最初は言うのを渋っていたんですけどようやく話してくれて。想の願いを叶えてあげたかった僕は想があなたに伝えたいことを書いて、僕があなたの病室に紙飛行機を投げたんです」
想くんがそんな状態だったなんて。
メッセージの中の想くんはいつも明るくて、元気いっぱいだった。
想くんが会えないといったわけも今ならわかる。
わたしに病気だということを知られたくなかったからだ。
【でも、どうしてそこまで……】