わたしは彼の問いかけに静かに頷いた。
風上くんとどういう関係なんだろう。
お兄さんかな?
風上くんとはそんな話はしていないから何も知らない。
わたしになんの用だろう。
「実はお話があって来ました」
そう言って持っていたカバンから取り出したのは青色の紙飛行機。
え……?紙飛行機……?
どうして?どうしてこの人が紙飛行機を持ってるの?
もしかして、拾ったとかかな!?
「あなたが紙飛行機でやり取りしているのは僕の弟です」
その言葉の意味がすぐには理解できなかった。
わたしがやり取りしている人のお兄さん……?
つまり、想くんのお兄さん?