“わたしも想くんとやり取りするの好きだよ。
ありがとう。ちょっと勇気が出た。
わたし、またピアノが弾けるようになるまで頑張る。
だから、いつか想くんにもわたしのピアノ聴いてほしいな。
いつも聞いてもらってばかりでごめん。
想くんも何かあったらわたしでよければ相談乗るからね”
わたしはそう書い折り紙を紙飛行機にして棚の中にしまった。
また、明日飛ばそう。
そう思ってわたしが翌日の10時に紙飛行機を飛ばしてからまた想くんからのメッセージが途絶えた。
今日は来ていないのかもしれないと思って紙飛行機を飛ばす時間ではないときに窓の外を覗いてみたけれどわたしが投げたであろう紙飛行機はどこにも落ちていなかった。