なんて勝手に想像して肩を落としながら、紙飛行機を広げる。
“めちゃくちゃ可愛いなって思うよ。
俺も紗那ちゃんとこうしてやり取りするの好きなんだ。
合唱コンクールのこと、話してくれてありがとう。
紗那ちゃんはピアノが好きだからずっと続けてこれたんでしょ?
俺はサッカーが下手くそって言われてもいいんだ。
だって、俺はサッカーが好きだから。
人が何かを続ける理由って好きだからでも十分じゃない?
そもそも努力して頑張ってきた紗那ちゃんを否定していい人もいないし、悪く言われる筋合いなんてどこにもない。
そんなやつは全員、俺がやっつけてあげる。俺が紗那ちゃんを守る。
それにたとえ、ピアノが弾けなくたって紗那ちゃんのことはみんな必要だと思ってるよ。
紗那ちゃんの苦しみも、頑張りも、優しさも、俺がちゃんと見てる。
全部含めて大切に想ってるよ”