時間はかかるかもしれないけれど、わたしはまたピアノを弾けるようになるのかな。
ふぅ、と小さく息を吐いてわたしは震える指をそっと机から下ろした。
それから一生懸命、頭で考えても正解は導き出せなかった。
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☁
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午後5時。
わたしが午後2時に投げた紙飛行機の返事が想くんから返ってきた。
想くん、今日は一日病院にいたんだ。
お兄さんと久しぶりに会えたのかな。
今まで想くんから届いた折り紙は大事にケースに入れて保管してある。
想くんはどうしてるんだろう。
捨てちゃってるかな……。
捨てちゃっててもおかしくないよね。ただの紙切れだし。