「良かった。じゃあ、行き当たりばったりの即席ペアだが…。宜しくな、ベリクリーデ」
「うん、宜しく」
お互い握手をして、即席ペア完成。
これでようやく、一息ついた気分だ。
「…ねぇ、羽久」
「どうした?ベリクリーデ」
「ここって、何処なの?」
ベリクリーデは、きょとんと首を傾げていた。
…そうだな。
改めて聞かれると、俺も困るな。
「冥界の何処か…ってことは確かだが、それ以外のことは分からないな…」
「何だか、古い遺跡みたいだね」
そうだな。
何もかも壊れちゃってるけど…。
「ジュリスは何処かなー。迷子かな?」
「…俺達も迷子だけどな…」
「よし。ジュリスを探しに行こう。ジュリスと…。…羽久のパートナーって誰だっけ?」
「シルナだよ」
覚えといてやってくれ。記憶の片隅で良いから。
「そう、シルナだ。ジュリスとシルナを探しに行こう」
「あぁ。俺もそのつもりだが…。同時に他のメンバーと、それから竜の祠も探さなきゃいけないぞ」
本来の目的を忘れちゃいけない。
竜の祠を見つけさえすれば、これ以上危険な冥界の旅を続けずに済むのだ。
しかし、ベリクリーデは。
「…?りゅーの、ほこら?」
おい。まさかこの寝ぼけ娘、自分が何をしに冥界に来たのか分かってないのか。
「竜の祠だよ…。マシュリの心臓を探しに来たんだ。忘れたのか?」
「心臓。心臓かー。うんうん、大丈夫分かってるよ。心臓ってあの…アレだよね。お砂糖かけて食べたら美味しいよね」
カニバリズム。
駄目だ。ベリクリーデ、全然分かってなさそう…。
…即席のペアを作って、安心したつもりだったが。
むしろ、別の不安が生まれてきたような…。
そうだった。ジュリス以外に、ベリクリーデを正しく操縦出来る者はいないんだった。
果たして、俺にベリクリーデを操縦することが出来るのだろうか。
むしろ、俺の方が振り回されそう。
「じゃあ、ジュリスとシルナと、りゅーのほらこを…」
「竜の祠、な…」
「そう、それ。それを探しに行こう。よーし、出発しんこー」
ここに、非常に不安が残る旅が始まった。
…無事に、目的を達成出来れば良いのだが。
「うん、宜しく」
お互い握手をして、即席ペア完成。
これでようやく、一息ついた気分だ。
「…ねぇ、羽久」
「どうした?ベリクリーデ」
「ここって、何処なの?」
ベリクリーデは、きょとんと首を傾げていた。
…そうだな。
改めて聞かれると、俺も困るな。
「冥界の何処か…ってことは確かだが、それ以外のことは分からないな…」
「何だか、古い遺跡みたいだね」
そうだな。
何もかも壊れちゃってるけど…。
「ジュリスは何処かなー。迷子かな?」
「…俺達も迷子だけどな…」
「よし。ジュリスを探しに行こう。ジュリスと…。…羽久のパートナーって誰だっけ?」
「シルナだよ」
覚えといてやってくれ。記憶の片隅で良いから。
「そう、シルナだ。ジュリスとシルナを探しに行こう」
「あぁ。俺もそのつもりだが…。同時に他のメンバーと、それから竜の祠も探さなきゃいけないぞ」
本来の目的を忘れちゃいけない。
竜の祠を見つけさえすれば、これ以上危険な冥界の旅を続けずに済むのだ。
しかし、ベリクリーデは。
「…?りゅーの、ほこら?」
おい。まさかこの寝ぼけ娘、自分が何をしに冥界に来たのか分かってないのか。
「竜の祠だよ…。マシュリの心臓を探しに来たんだ。忘れたのか?」
「心臓。心臓かー。うんうん、大丈夫分かってるよ。心臓ってあの…アレだよね。お砂糖かけて食べたら美味しいよね」
カニバリズム。
駄目だ。ベリクリーデ、全然分かってなさそう…。
…即席のペアを作って、安心したつもりだったが。
むしろ、別の不安が生まれてきたような…。
そうだった。ジュリス以外に、ベリクリーデを正しく操縦出来る者はいないんだった。
果たして、俺にベリクリーデを操縦することが出来るのだろうか。
むしろ、俺の方が振り回されそう。
「じゃあ、ジュリスとシルナと、りゅーのほらこを…」
「竜の祠、な…」
「そう、それ。それを探しに行こう。よーし、出発しんこー」
ここに、非常に不安が残る旅が始まった。
…無事に、目的を達成出来れば良いのだが。