これには、キュレムもたじたじ。
「え、いや、うん。えっと、そ、そんな畏まられると反応に困るんだけど」
「キュレムさん…。あなたの器の小ささにはがっかりですよ。大恩ある学院長がここまで頼んでるのに、自分だけコタツでぬくぬくしてたいとは…。いやぁ見損ないましたねー」
「ルイーシュてめぇ!裏切るんじゃねぇ。誰よりもコタツでぬくぬくしたがってんのはお前だろ!」
…相棒同士で喧嘩すんな。
「無理にとは言わないよ。皆分かってると思うけど、本当に危険なことだから…。少なくとも、シュニィちゃんやアトラス君は来ちゃ駄目」
まぁ、そうなるよな。
しかし、シュニィは納得が行かなかったようで。
「…!学院長先生、どうしてですか。私だってマシュリさんを助けに…」
シルナに食って掛かるように、必死に訴えたが。
「シュニィちゃんには守るものがあるでしょ。君の身にもしものことがあったら、君の子供達はどうなるの?」
「…っ、それは…」
さすがにシュニィも、アイナとレグルス、二人の可愛い子供達のことを指摘されると。
強くは言えないらしく、悔しそうに唇を噛み締めて引き下がった。
そう、その方が良い。
例えもしものことがあっても、俺は一人の命で済むけれど。
シュニィはそうは行かない。家で待ってる家族がいる。
「でも…私だって、マシュリさんを…」
「分かってるよ。だから、君はここで待ってて欲しい。マシュリ君が帰ってくる居場所を作って、待っててあげて」
「…はい…」
渋々ながら、不本意ながら、シュニィは小さく頷いた。
シルナが、シュニィを遠征チームから外すことは分かっていた。
と言うか、もしシルナが外さなかったら、俺が無理矢理にでも止めた。
幼い二人の子供達から、母親を奪う気は毛頭ないからな。
「…ってことは、俺達独り身連中が選ばれる訳か…。俺も家庭を持っておけばなぁ…」
「現在進行系で彼女いないどころか、過去にも彼女がいたことなんて一度もなく、そしてこれからもその予定は全くありませんけどね」
「現在と過去に関しては否定のしようもないが、未来には希望を持っても良いだろ!」
はいはい。キュレムとルイーシュは相変わらず仲良しなことで。
お前らがいてくれると、程良く緊張感がほぐれて良いな。
なんかホッとするよ。
そんな二人に、シルナはそっと呟いた。
「えーと、申し訳ないんだけど、キュレム君とルイーシュ君…には、遠征メンバーに加わって欲しいかなー…と思ってるんだけど」
「ほらぁぁ!散々フラグを立てるから、ご指名されちゃったじゃねーの!」
「僕も行かなきゃいけないんですか?…えー…」
キュレムはともかくとして、ルイーシュもめっちゃ嫌そう。
気持ちは分からなくもないが…。危険だからな。
「さすがのルイーシュでも、やっぱり冥界は怖いか」
「別に怖くはないですよ?ただ余計な仕事を増やされて面倒臭いってだけです」
あぁ、うん。そう。そういうこと。
怖いからとか危険だからじゃなくて、面倒臭いからなのな。ルイーシュらしい。
「え、いや、うん。えっと、そ、そんな畏まられると反応に困るんだけど」
「キュレムさん…。あなたの器の小ささにはがっかりですよ。大恩ある学院長がここまで頼んでるのに、自分だけコタツでぬくぬくしてたいとは…。いやぁ見損ないましたねー」
「ルイーシュてめぇ!裏切るんじゃねぇ。誰よりもコタツでぬくぬくしたがってんのはお前だろ!」
…相棒同士で喧嘩すんな。
「無理にとは言わないよ。皆分かってると思うけど、本当に危険なことだから…。少なくとも、シュニィちゃんやアトラス君は来ちゃ駄目」
まぁ、そうなるよな。
しかし、シュニィは納得が行かなかったようで。
「…!学院長先生、どうしてですか。私だってマシュリさんを助けに…」
シルナに食って掛かるように、必死に訴えたが。
「シュニィちゃんには守るものがあるでしょ。君の身にもしものことがあったら、君の子供達はどうなるの?」
「…っ、それは…」
さすがにシュニィも、アイナとレグルス、二人の可愛い子供達のことを指摘されると。
強くは言えないらしく、悔しそうに唇を噛み締めて引き下がった。
そう、その方が良い。
例えもしものことがあっても、俺は一人の命で済むけれど。
シュニィはそうは行かない。家で待ってる家族がいる。
「でも…私だって、マシュリさんを…」
「分かってるよ。だから、君はここで待ってて欲しい。マシュリ君が帰ってくる居場所を作って、待っててあげて」
「…はい…」
渋々ながら、不本意ながら、シュニィは小さく頷いた。
シルナが、シュニィを遠征チームから外すことは分かっていた。
と言うか、もしシルナが外さなかったら、俺が無理矢理にでも止めた。
幼い二人の子供達から、母親を奪う気は毛頭ないからな。
「…ってことは、俺達独り身連中が選ばれる訳か…。俺も家庭を持っておけばなぁ…」
「現在進行系で彼女いないどころか、過去にも彼女がいたことなんて一度もなく、そしてこれからもその予定は全くありませんけどね」
「現在と過去に関しては否定のしようもないが、未来には希望を持っても良いだろ!」
はいはい。キュレムとルイーシュは相変わらず仲良しなことで。
お前らがいてくれると、程良く緊張感がほぐれて良いな。
なんかホッとするよ。
そんな二人に、シルナはそっと呟いた。
「えーと、申し訳ないんだけど、キュレム君とルイーシュ君…には、遠征メンバーに加わって欲しいかなー…と思ってるんだけど」
「ほらぁぁ!散々フラグを立てるから、ご指名されちゃったじゃねーの!」
「僕も行かなきゃいけないんですか?…えー…」
キュレムはともかくとして、ルイーシュもめっちゃ嫌そう。
気持ちは分からなくもないが…。危険だからな。
「さすがのルイーシュでも、やっぱり冥界は怖いか」
「別に怖くはないですよ?ただ余計な仕事を増やされて面倒臭いってだけです」
あぁ、うん。そう。そういうこと。
怖いからとか危険だからじゃなくて、面倒臭いからなのな。ルイーシュらしい。