「ど、どういうこと?ナジュ君。一体何を…」

「リリスと話してきたんです。…どうやら、諦めるのはまだ早いようですよ」

僕達に取っては、願ったり叶ったり。

嫌われる覚悟で、しつこく食い下がって良かった。

「そ、それってどういう意味…?」

「天音さん。他の皆さんを集めてください。情報を共有しましょう」

こうなったら、一秒だって無駄には出来ない。

それに、何より。

マシュリさんを失って、失意の底にある仲間達に…一刻も早く、希望を与えたかった。

「わ、分かった。何が何だかさっぱりだけど…。学院長先生達に、声をかけてくるね」

「お願いします」

戸惑いながらも、天音さんはすぐに動いてくれた。

…さて、それじゃあ。

僕も、今一度…覚悟を決めるとしますか。

真実と向き合い、未だかつてない困難に立ち向かう覚悟を。