お分かり頂けただろうか。
このお馬鹿なベリクリーデは、田作りというおせち料理を、「田んぼ作り」だと誤解している。
あー、うん。はいはい。成程ねー。
まぁ紛らわしい名前だもんな。「田」作りなんだから、田んぼ作るのかなーって思うのも無理はない。
誰だって誤解するのも当然、って。
…そんな訳があるか。
「…お前はアホの子なのか?田作りってそういう意味じゃねぇよ!」
「ほぇ?」
再度鍬を振り上げて、きょとんとこちらを向くベリクリーデ。
危ないから。その鍬、離しなさい。
「あのな、ベリクリーデ。そうじゃないんだ。田作りっていうのは小魚の甘辛炒めであって…」
「これが終わったらね、かずのこ、っていうのを取りに行くんだよ。きっとカズさんって人の子供なんだ。その人を取ってこよう」
「誘拐!それは誘拐だ!」
止めなくては。全力を以て止めなくては。
つーか、誰だよカズさんの子って。
数の子か?数の子のことだよな?
あれは人じゃなくて、魚の卵だ。
「それからねー、こんぶ?っていう人の首を絞めて、ゆーとーえびを捕まえて、ゴボウで叩いてー」
あーもうめちゃくちゃだよ。
「ママを狩って、ママ狩りの酢漬けにするの」
猟奇的。
違うんだベリクリーデ。昆布巻きはコンブさんの首を締めることじゃない。
有頭海老っていうのは、その名の通り尾頭付きの海老であって。
叩きゴボウは、ゴボウで人を叩くことではない。
何より、ままかりは御婦人を狩猟することじゃないんだ。
頼む。分かってくれベリクリーデ。
「よーし。それじゃコンブさんを探しに行こっかー」
「待て。早まるな」
全国のコンブさん(?)の為に。
俺は、ベリクリーデの腕をがっちりと捕まえたのだった。
もう逃さんぞ。
このお馬鹿なベリクリーデは、田作りというおせち料理を、「田んぼ作り」だと誤解している。
あー、うん。はいはい。成程ねー。
まぁ紛らわしい名前だもんな。「田」作りなんだから、田んぼ作るのかなーって思うのも無理はない。
誰だって誤解するのも当然、って。
…そんな訳があるか。
「…お前はアホの子なのか?田作りってそういう意味じゃねぇよ!」
「ほぇ?」
再度鍬を振り上げて、きょとんとこちらを向くベリクリーデ。
危ないから。その鍬、離しなさい。
「あのな、ベリクリーデ。そうじゃないんだ。田作りっていうのは小魚の甘辛炒めであって…」
「これが終わったらね、かずのこ、っていうのを取りに行くんだよ。きっとカズさんって人の子供なんだ。その人を取ってこよう」
「誘拐!それは誘拐だ!」
止めなくては。全力を以て止めなくては。
つーか、誰だよカズさんの子って。
数の子か?数の子のことだよな?
あれは人じゃなくて、魚の卵だ。
「それからねー、こんぶ?っていう人の首を絞めて、ゆーとーえびを捕まえて、ゴボウで叩いてー」
あーもうめちゃくちゃだよ。
「ママを狩って、ママ狩りの酢漬けにするの」
猟奇的。
違うんだベリクリーデ。昆布巻きはコンブさんの首を締めることじゃない。
有頭海老っていうのは、その名の通り尾頭付きの海老であって。
叩きゴボウは、ゴボウで人を叩くことではない。
何より、ままかりは御婦人を狩猟することじゃないんだ。
頼む。分かってくれベリクリーデ。
「よーし。それじゃコンブさんを探しに行こっかー」
「待て。早まるな」
全国のコンブさん(?)の為に。
俺は、ベリクリーデの腕をがっちりと捕まえたのだった。
もう逃さんぞ。