更に、シルナはマシュリにも声をかけた。

「マシュリ君も!チョコフォンデュパーティーしたいよね?」

「そう言われても…生徒が来るんじゃ、僕は参加出来ないから」

確かに。

しかし、シルナはマシュリを懐柔する手段を心得ている。

「勿論、マシュリ君用にちゅちゅ〜る各種を揃えてあるよ」

「…!にゃー」

あっという間に懐柔。

マシュリ…お前はそれで良いのか。

「羽久も賛成だよねっ?」

…は?

「羽久もチョコフォンデュパーティーしたいよねっ?」

「いや…俺は別に…」

「ほら!羽久もパーティーしたいって」

俺、何も言ってないんだけど。

「ね、ほら。皆賛成してる!満場一致!大団円!チョコフォンデュパーティー開催決定!」

勝手に自分で決めてしまっている。

「この…ド腐れパンダが…」

イレースが毒づいているが、やっぱりシルナの耳には入らない。

「そうと決まれば、皆でパーティーの準備をしよう!やることはいっぱいだよ〜、腕が鳴るね!」

一人でやってろ、って感じだったが。

…シルナがあんまりにも喜色満面、やる気も満々なので、なんか水を差そうにも出来ない雰囲気。

ズルいよなぁ…これ…。