それが、主の望みに添わないことでも。
リューイは誰の為でもなく、自分の為に、智天使を救うことを望んだ。
「お願いします。智天使様をお救いするのに、皆さんの力を貸してください」
「リューイ…」
…まさか、マシュリを殺した奴…の、手先に、力を貸してくれと頭を下げられることになるとはな。
分からないものだ、人生ってのは。
…少し前までの俺だったら、「ふざけんな」と一蹴していただろうな。
だけど、今は違う…。
「頭を上げて、リューイ君。当然だよ」
まず真っ先に、シルナがそう言った。
「聖賢者殿…」
「君のご主人様は、私を庇おうとしてくれて捕まったんでしょう?だったら、私が助けるのは当然のことだよ」
…そう言うと思った。シルナなら。
お前はいつだってそうだよ。困ってる人を見かけたら、どんな理屈をつけてでも助けなきゃいられない。
そんなシルナだから、自然と周りに仲間が増えていくんだ。
「…ありがとうございます、聖賢者殿」
それが、神に反旗を翻す行為であることは分かっている。
でも、それは今更だろう?
仲間を助ける為なら、例えどんなに危険なことでも、神に反旗を翻す行為でも、関係ない。
俺達はずっと、そうやって生きてきた。
これまでも、これからもだ。
リューイは誰の為でもなく、自分の為に、智天使を救うことを望んだ。
「お願いします。智天使様をお救いするのに、皆さんの力を貸してください」
「リューイ…」
…まさか、マシュリを殺した奴…の、手先に、力を貸してくれと頭を下げられることになるとはな。
分からないものだ、人生ってのは。
…少し前までの俺だったら、「ふざけんな」と一蹴していただろうな。
だけど、今は違う…。
「頭を上げて、リューイ君。当然だよ」
まず真っ先に、シルナがそう言った。
「聖賢者殿…」
「君のご主人様は、私を庇おうとしてくれて捕まったんでしょう?だったら、私が助けるのは当然のことだよ」
…そう言うと思った。シルナなら。
お前はいつだってそうだよ。困ってる人を見かけたら、どんな理屈をつけてでも助けなきゃいられない。
そんなシルナだから、自然と周りに仲間が増えていくんだ。
「…ありがとうございます、聖賢者殿」
それが、神に反旗を翻す行為であることは分かっている。
でも、それは今更だろう?
仲間を助ける為なら、例えどんなに危険なことでも、神に反旗を翻す行為でも、関係ない。
俺達はずっと、そうやって生きてきた。
これまでも、これからもだ。