…しかし。
「ま、待って。でも、学院を出て、他に何処に行くんですか?」
と、天音が慌てて尋ねた。
…そうだな…。
「生徒だけじゃない。他の誰も、俺達のせいで傷つける訳にはいかないからな…」
…学院のみならず、このルーデュニア聖王国から離れるべきか?
仕方がない。そうしなければ誰かを巻き込んでしまうのなら、誰もいないところに逃げるしか…。
「一つ、考えてることがあるんだ」
と、シルナが言った。
…え?
「どういうことだ?シルナ…」
「『彼』に助けを求めよう。…もし協力してくれたら、学院を離れずに済むかもしれない」
…何だと?
「マシュリ君、指輪…貸してもらえるかな」
シルナは、マシュリに向かってそう頼んだ。
その一言で、俺は全てを理解した。
マシュリの指には、暴走を防ぐ為にシルナが加工した指輪が嵌まっている。
その指輪というのは…。
「…珠蓮(しゅれん)君に、協力を求めよう」
天使共が、『ムシ』なんていうチート生物兵器を使うのなら。
こちらも、魔封じの石…賢者の石という、チートアイテムで対抗しようという腹である。
「ま、待って。でも、学院を出て、他に何処に行くんですか?」
と、天音が慌てて尋ねた。
…そうだな…。
「生徒だけじゃない。他の誰も、俺達のせいで傷つける訳にはいかないからな…」
…学院のみならず、このルーデュニア聖王国から離れるべきか?
仕方がない。そうしなければ誰かを巻き込んでしまうのなら、誰もいないところに逃げるしか…。
「一つ、考えてることがあるんだ」
と、シルナが言った。
…え?
「どういうことだ?シルナ…」
「『彼』に助けを求めよう。…もし協力してくれたら、学院を離れずに済むかもしれない」
…何だと?
「マシュリ君、指輪…貸してもらえるかな」
シルナは、マシュリに向かってそう頼んだ。
その一言で、俺は全てを理解した。
マシュリの指には、暴走を防ぐ為にシルナが加工した指輪が嵌まっている。
その指輪というのは…。
「…珠蓮(しゅれん)君に、協力を求めよう」
天使共が、『ムシ』なんていうチート生物兵器を使うのなら。
こちらも、魔封じの石…賢者の石という、チートアイテムで対抗しようという腹である。