冗談だろ。現世にまで、ガイコツ軍団が進出してくるなんて。
恐らく、ピラミッドが崩れた時、このガイコツ軍団も裂け目に吸い込まれて、俺達と一緒に現世に転送されてきたのだ。
逃げ切ったと思ってたのに、こんなところまでしつこい奴ら…!
「くそっ、何とか応戦…!」
ともかく撃退するしかないと、杖を取り出したが。
「羽久、マシュリ君の心臓を追いかけて!」
「はっ?」
シルナは、俺に違う指示を出した。
「さっき飛んでっちゃった、マシュリ君の心臓を追いかけて。万が一、別の人の手に渡ってしまったら大変だから」
あぁ…そうだ。マシュリの心臓、勝手にどっかにすっ飛んで行っちゃったんだった。
あれを追いかけなければ、一体何の為に冥界まで行ったのか。
「でも、このガイコツ…!」
「大丈夫、私達で何とかするから」
シルナは杖を取り出し、それから。
「結局、やるしかないのか…。畜生、こんなことだろうと思ってたぜ」
「現世まで追いかけてくるとは。ストーカーですね」
「よし。骨を斬ろうか、『八千歳』」
「ガイコツと戦うなんて、映画みたいだねー」
キュレムとルイーシュ、令月とすぐりも臨戦態勢に入った。
そして、ジュリスも。
「行け、羽久。ここは俺達が引き受ける」
「ジュリス…」
「よし、ベリクリーデ。あのガイコツを倒すぞ。一緒に…」
「わー。動く骨だー。骨が動いてるよ、ジュリス。面白そ、」
「面白がってる場合か!」
…何だろう。ベリクリーデが心許ないが。
分かった。そこまで言うなら…ここは、皆に任せよう。
「…必ず戻ってくるから、それまで何とか持ち堪えてくれ…!」
「任せて、羽久」
力強く請け負うシルナに背を向けて、俺はマシュリの心臓が飛んでいった方に向けて走り出した。
一刻も早く、あの脱走心臓を取り戻さなければ。
恐らく、ピラミッドが崩れた時、このガイコツ軍団も裂け目に吸い込まれて、俺達と一緒に現世に転送されてきたのだ。
逃げ切ったと思ってたのに、こんなところまでしつこい奴ら…!
「くそっ、何とか応戦…!」
ともかく撃退するしかないと、杖を取り出したが。
「羽久、マシュリ君の心臓を追いかけて!」
「はっ?」
シルナは、俺に違う指示を出した。
「さっき飛んでっちゃった、マシュリ君の心臓を追いかけて。万が一、別の人の手に渡ってしまったら大変だから」
あぁ…そうだ。マシュリの心臓、勝手にどっかにすっ飛んで行っちゃったんだった。
あれを追いかけなければ、一体何の為に冥界まで行ったのか。
「でも、このガイコツ…!」
「大丈夫、私達で何とかするから」
シルナは杖を取り出し、それから。
「結局、やるしかないのか…。畜生、こんなことだろうと思ってたぜ」
「現世まで追いかけてくるとは。ストーカーですね」
「よし。骨を斬ろうか、『八千歳』」
「ガイコツと戦うなんて、映画みたいだねー」
キュレムとルイーシュ、令月とすぐりも臨戦態勢に入った。
そして、ジュリスも。
「行け、羽久。ここは俺達が引き受ける」
「ジュリス…」
「よし、ベリクリーデ。あのガイコツを倒すぞ。一緒に…」
「わー。動く骨だー。骨が動いてるよ、ジュリス。面白そ、」
「面白がってる場合か!」
…何だろう。ベリクリーデが心許ないが。
分かった。そこまで言うなら…ここは、皆に任せよう。
「…必ず戻ってくるから、それまで何とか持ち堪えてくれ…!」
「任せて、羽久」
力強く請け負うシルナに背を向けて、俺はマシュリの心臓が飛んでいった方に向けて走り出した。
一刻も早く、あの脱走心臓を取り戻さなければ。