――――――…こちらは、古代遺跡跡地にいる俺、羽久・グラスフィアと。

それから、お互い相棒と引き離された者同士ペアを組んだ、ベリクリーデ・イシュテアである。

俺とベリクリーデは、この古い遺跡を探索しているところだった。

打ち捨てられ、朽ち果てた広い…祭壇?のような場所にやって来ると。

何かを感じたベリクリーデは、しばしその場所で足を止めた。

そして、くるりとこちらを振り向いた時。

そこにいたのは、ベリクリーデではなく…。

「…えぇっと…?」

「…君…。…邪神の…。…羽久だっけ」

ベリクリーデと同じ顔、同じ見た目、同じ肉体のはずなのに。

その中身は、ベリクリーデとは別人に「入れ替わって」いた。