夕日の帰り道。
私にとって予想外だった、今日の事件が終わった。
疲れたなあー。
そんなことを考えながら歩いていたからか、うっかり歩道の石ころにつまずく。
「危な。何してんの」
転びそうになったところを、あきれ顔の晴斗に支えられる。
小さい頃は私が支えてあげる側だったのにな。
「運んであげようか、姫抱っこで」
「いーりーまーせーんー!」
ムキになって言い返すそのわきでは、雪斗が笑っている。
今は眉間にシワもよってなくて、さっきまでの怖い顔は影も形もない。
そういえば、3人で帰るのって、すごく久しぶりかも。
小学生のころなんか、登下校ずっと一緒だったんだけど。
今は部活もあるから帰る時間も違うしなあ。
そこで、私は、はっと気づく。
変わらないと思ってたこの2人との関係も、ちょっとずつ変わってるんだなってこと。
晴斗。
要領が良くて、ひねくれていて、素直じゃない。けど、とびっきり甘い笑顔の、あまあまな悪魔。
雪斗。
不器用で、真面目で、ちょっとおかたい。けど、とびっきり優しい、ほろにがな天使。
大好きな、私の2人の幼なじみ。
私の将来の夢のカフェ、そのはじまりは、この2人の笑顔を見たいからだったな。
いつまでも、今のままの関係じゃいられないみたいだけど。
それでも――。
それでも、私はやっぱり晴斗と雪斗、2人ともの笑顔が見たいよ。
私にとって予想外だった、今日の事件が終わった。
疲れたなあー。
そんなことを考えながら歩いていたからか、うっかり歩道の石ころにつまずく。
「危な。何してんの」
転びそうになったところを、あきれ顔の晴斗に支えられる。
小さい頃は私が支えてあげる側だったのにな。
「運んであげようか、姫抱っこで」
「いーりーまーせーんー!」
ムキになって言い返すそのわきでは、雪斗が笑っている。
今は眉間にシワもよってなくて、さっきまでの怖い顔は影も形もない。
そういえば、3人で帰るのって、すごく久しぶりかも。
小学生のころなんか、登下校ずっと一緒だったんだけど。
今は部活もあるから帰る時間も違うしなあ。
そこで、私は、はっと気づく。
変わらないと思ってたこの2人との関係も、ちょっとずつ変わってるんだなってこと。
晴斗。
要領が良くて、ひねくれていて、素直じゃない。けど、とびっきり甘い笑顔の、あまあまな悪魔。
雪斗。
不器用で、真面目で、ちょっとおかたい。けど、とびっきり優しい、ほろにがな天使。
大好きな、私の2人の幼なじみ。
私の将来の夢のカフェ、そのはじまりは、この2人の笑顔を見たいからだったな。
いつまでも、今のままの関係じゃいられないみたいだけど。
それでも――。
それでも、私はやっぱり晴斗と雪斗、2人ともの笑顔が見たいよ。