三日後。
ブッソウだ、考えすぎだと思っていた雪斗の推理。
それが、ちゃんと当たっていたのがわかることになってしまった。


放課後。

私はA組の女子のグループに囲まれて、そのまま校舎裏まで連れていかれた。
もちろんその中には、ちゃんと桃井さんもいて。

グループの中の女子が、私に向かって言い放つ。

「野々村さん。晴斗くんに付きまとうのやめなよ」

いつの間にか、私が晴斗に付きまとってることになってる?
ついてきてるの、あっちなんだけどな。
と、まあそんなこと言うとまずいのはわかるから、当然言えない。

「桃井が晴斗くんのこと好きなの知ってて、わざと邪魔してるんでしょ」

いやいやその話、1回も聞いたことないですけど。
でもこの人たちはお構いなしだ。

「野々村さん、岡村先輩と付き合ってるらしいじゃない。それなのに晴斗くんにも手出すのって、どうかと思うよ」

A組の子たちは、私の話を聞く雰囲気はまったくない。
なんていうんだっけ。
そう、断罪。
断罪するみたいな言い方だ。

桃井さんはリーダーっぽい女子の後ろで困ったような顔をしてたけど。
でもこれ、もし彼女が仕組んで被害者みたいな顔してるとしたら、結構怖い子だな……。

こんなマンガみたいな展開ある……!?