「貴方に渡したい物がある。」
彼は、懐に手を入れると、小さな紙袋と箱をを取り出した。
「受け取って欲しい。」
私は、お礼を言ってそれらを受け取ると、まず紙袋から開けた。
「あ……饅頭だ。」
「この間、貴方が美味しそうに食べていたのでな。瑠璃饅頭という名前の店だ。」
「瑠璃饅頭……それは、瑠璃城に因んで、ってことですか?」
「恐らくそうだ。……その箱も、開けてみろ」
私は、彼に言われた通り箱を開けた。
そこには、綺麗な簪(かんざし)が入っていた。
赤く大きな花の周りに小さな蕾や花が飾られている。
「それは、私から貴方へ贈り物だ。」
「わぁ……すごい、……ありがとうございます。大切に使います。」
「こちらこそ、喜んでもらえて嬉しい。」
新庄は、モモコの手から簪を取ると、彼女の頭に付けた。
「よく似合っている。…愛いな。」
「そう、ですか?」
新庄は、えへへと言いながら微笑むモモコを見て、目を見開いた。
「……モモコ、貴方、今笑っているぞ。」
「え……?」
「……思っていた以上に、笑顔が似合う。」
新庄はまた、彼女の頬を両手で包むと、額同士を合わせてこう言った。
「ずっと、笑顔でいてくれ。それだけで、これ以上の幸せは無い。」
私は彼に思いっきり抱きついた。
「わたる様、大好き」
「奇遇だな。丁度同じことを言おうとしていた。……いや、私は貴方に愛していると言おうと思っていたのだ。私の方が1枚上手だ。」
「え、いや、私も愛しています。」
「…ならば、私に愛していると言ってみるが良い。」
私は、少し躊躇った後、思い切って大声で言った。
「愛しています!!!!!」
彼は、懐に手を入れると、小さな紙袋と箱をを取り出した。
「受け取って欲しい。」
私は、お礼を言ってそれらを受け取ると、まず紙袋から開けた。
「あ……饅頭だ。」
「この間、貴方が美味しそうに食べていたのでな。瑠璃饅頭という名前の店だ。」
「瑠璃饅頭……それは、瑠璃城に因んで、ってことですか?」
「恐らくそうだ。……その箱も、開けてみろ」
私は、彼に言われた通り箱を開けた。
そこには、綺麗な簪(かんざし)が入っていた。
赤く大きな花の周りに小さな蕾や花が飾られている。
「それは、私から貴方へ贈り物だ。」
「わぁ……すごい、……ありがとうございます。大切に使います。」
「こちらこそ、喜んでもらえて嬉しい。」
新庄は、モモコの手から簪を取ると、彼女の頭に付けた。
「よく似合っている。…愛いな。」
「そう、ですか?」
新庄は、えへへと言いながら微笑むモモコを見て、目を見開いた。
「……モモコ、貴方、今笑っているぞ。」
「え……?」
「……思っていた以上に、笑顔が似合う。」
新庄はまた、彼女の頬を両手で包むと、額同士を合わせてこう言った。
「ずっと、笑顔でいてくれ。それだけで、これ以上の幸せは無い。」
私は彼に思いっきり抱きついた。
「わたる様、大好き」
「奇遇だな。丁度同じことを言おうとしていた。……いや、私は貴方に愛していると言おうと思っていたのだ。私の方が1枚上手だ。」
「え、いや、私も愛しています。」
「…ならば、私に愛していると言ってみるが良い。」
私は、少し躊躇った後、思い切って大声で言った。
「愛しています!!!!!」